2010年03月12日

急行「能登」の思い出

 明日はJRのダイヤ改正とのことで、各地でもうなくなってしまう列車を惜しむ声が出ていることが報道されている。

 その中に、上野ー金沢館を結ぶ夜行急行「能登」も最後であるということが報道されていて、思わず「えっ?」と思ってしまった。

 というのも、私にとって急行「能登」はとても思い出深い列車だから。

 大学生の時代だよね、大学受験で趣味の読書もままならなかった部分があったので、大学に入ってから読もうと思ったのが、松本清張作品で、「点と線」とか「ゼロの焦点」とかを読んだりしたんだけど、いたく気に入ってしまって、ゼロの焦点の舞台となった金沢にでも行ってみようと冬休みに金沢を訪れた時に乗ったのが、急行能登だったんだよね。

 多分一番安く行けたからだと思う。

 夜行急行であり、寝台急行ではないからだと思うんだけどね。寝台がついていないと寝台料金にならないから安い。でもね、きついんだよね、座席で寝ようったってなかなか寝れるものではないから。でも、夜行だと時間が有効に使えるし、体力のあるけど金はない若者にはいい移動手段だよね。でも、結構きつかったのも事実だ。

 ということで、私が、そう初めて行ってそしてそれが今まででただ一回の金沢行の旅行で、往復この旧河野とを使った思い出があるのだ。

 金沢はとてもよい街で、なるほど、前田百万石で栄えた土地らしい感じは十分したし、また、ゼロの焦点の舞台巡りで能登半島を上に行き、輪島まで行ったりもしたが、本当に思い出深い旅だった。

 その、旅の往復の移動手段がこの急行能登であったわけで、それがなくなってしまうというのは実に寂しい。

 妻と、今度どこかに行くとしたらどこに行こうかとか話している中で、この金沢も考えてみたりした今日。

 

2010年03月11日

たった一回しかない人生、修正なんかなかなか効かないんだ

 ほら、ゲームなんかしていてもさ・・・ファミコンでもいいんだけど、なんかうまくいかなくなって、リセットボタンを押してやり直しちゃうことってよくあることだと思うんだ。

 人生ってたった一回しかないし、現実の人生はリセットボタンがないから、やり直しがきかない。

 だから、どこかで路線を間違えると思うようにいかなくなるし、思うように修正が効かない。ゲームでだって、いい結果を出そうと最善の努力をしたって、どうにも手詰まりでリセットしたくなる。

 努力でなんとかなるんなら修正もできようが、それが簡単にできないから、やけになってしまうことだってある。

 例えば、今流行の勝間氏のようにすべての人生の結果を自分の努力に原因帰属し、がんばろうがんばろうって・・・苦しくない?

 人生の路線をいったん間違えてしまえば、そして、それは人間だから絶対あるし、間違えるもなにも世間がよいとしている価値観に沿った正しさを絶対としているのだから、そうでない価値観を持てばそれが間違いでないかもしれないにもかかわらず、お金を持つのが善、結婚するのが善、その上で子どもを持つのが善、社会的に偉くなるのが善、出世するのが善みたいに硬直化するから苦しくなる。

 ゲームやっていたって、ほとんどが手詰まり、たまにうまくいく。それが、人生でだってあるんだから、あまり努力努力言わない方がいいと思うんだ。

 最大限の努力をして、それでうまくいけばいいし、いかなくても価値観の転換をしてぼやーっと暮らしていけばいい。努力努力言われると、ぼやーっとできなくて苦しいからさ。

 たった一回しかない人生、修正なんかなかなか効かないんだ。だったら、言い訳といわれたっていい、価値観を転換してやけにならずにぼやーっとやっていけばいいんだよね。

2010年03月10日

夜中、起きる数を数える不幸せと幸せ

 妻によく寝れた?とか聞くと、何回起きたとか返ってくる。今朝もそうだ。

 私も夜中に、何回か起きる。これはとても不快なものだ。

 もっと若かりし頃、かなりの激務についていて、寝られない日が続いた時もあった。そんなときは中途断眠など起こりようもなかったのだが、今は結構ある。

 老いたと言えばそうなのだ。私も休日であっても、ずーっとなんて寝ておられず、7時前に、それこそ平日よりも早く起きてしまって、なんだか充足した睡眠感が得られず、不満足さが残り悲しいことがしばしばだ。

 まぁ、老いたのは否めないが、ある意味中途断民の数を妻と言い合えているのは幸せなことだ。そこまでの激務に就いていないということだから。人間的に寝られているということだから。

 それを幸せと思いたい。

2010年03月09日

せめてトーストを食べる余裕が欲しいのだが

 まぁ、朝は強くない方だ。だから、余裕を持って朝食を食べるなどと言うのは望むべくもない。

 夫婦ともに朝に強くなく、どちらかといえば夜更かしの方が好きだから・・・結婚したからとてその部分に余裕が出るということもない。

 文明が生み出した朝の時短食事の代表はトーストなんだろうが、トーストさえ落ち着いて食べる余裕がない時があったりして、そういう時のために豆乳パックを買っていたり、野菜ジュースパックを買っていたりした時分もある。

 また、私が長い独身独居時代の間に編み出した朝食法としてバナナを食べていくという方策がある。これは、私の好きだったある野球選手が練習中おなかが空くと血糖値が下がるのでバナナを食べるとそれなりに腹もふくれてよいという旨の話を読んだのにヒントを得たわけだが、私はバナナが好きだからいいのだが、妻はさほど好きではないので微妙なのだが、それでも朝を食べていくという点では繊維質も取れて優秀な食事法だということで、私と一緒にバナナをかじるということをしていたりもする。

 まぁ、今朝バナナを食べてしまって明日はないという今日、明朝はトーストを食べようねと妻と話しているのだが、まx、せめてトーストを食べる余裕を持とうねと心には期しつつ、分かっちゃいるけど・・・なんてことになるのかなぁ。

2010年03月08日

ファイナンシャル・プランニング技能検定 2級 合格

 今日の一語り: ファイナンシャル・プランニング技能検定合格 で昨年7月に3級のファイナンシャル・プランニング技能検定に合格したことを語ったところだが、このたび、2級に合格した。

 1月下旬に試験があり、直後の自己採点の結果でも大丈夫そうであったので、安心していたが、特にマークミスもなかったようで無事に合格の証書も届いてほっとしたところであった。

 3級は、それこそ1年前の1月の試験で、学科は合格したものの実技が1点差で泣きを見て、捲土重来にて5月の試験でなんとか実技もそろえて合格という苦戦を強いられただけに。ここまで来るのには楽な道のりではなかったわけで。この試験は3級に合格しなければ2級を受けられないものであるから2級に至るまでにまる1年かかったと言うことになる。まぁ、指定の通信教育を受けて2級から受けるという技もあるが、通信教育は結構お金がかかるので私は試験一本でやってきたわけである。

 今回は、学科も実技も一発で通ったのでほっとした次第。それにしても、学科はけっこうすれすれのところでびびったが、なんとか。3級の時に実技で惜敗した苦い経験から実技はかなり練習を積んだので、大丈夫であったが、それでも深い知識を求められる実技の分野では金融・投資などの自分のあまり得意でないところでは失点が多いというのが如実に出たところがあったので、そんなものかなぁと思った次第で。

 2級まで来ると、まぁ、ファイナンシャル・プランニング技能士(以下FP)ですと言えるようになるのかなぁといったところ。3級で基礎を学び、全く知らないわけじゃないよという感じで、2級でそれなりにアドバイザーとしての登竜門に立てたと言うところだろうか。1級を目指そうとすると、1年以上の実務経験が必要になったりするので、ここから先は趣味で取るというわけにも行かなくなるので、このへんが落ち着きどころかと思わぬでもない。

 ファイナンシャル・プランニング技能士の検定に受かったからなんなの?って問いをされると、正直、ずばり答えられない部分が多いのも事実だ。

 かたーい定義から語れば、職業能力開発促進法において、この試験に受かったものだけがファイナンシャル・プランニング技能士を名乗れる定められているということで、要は、ファイナンシャル・プランニング技能士の称号を使えるようになるってこと。

 その称号を名乗ってどうするかって・・・まぁ、独立FPとして、資産管理のアドバイザーになっていくという道もあるわけだが、まぁ、それで食っていくとなるとなかなか難しいんじゃないかなぁという部分も現実にはあるんじゃないかと思われる。

 また、銀行業や証券業での販売員としてFPの資格があると説得力が違う部分もあろうし、生命保険販売とかにおいてもそうだろう。だから、試験会場でも明らかにその業界の方々だなぁというのも多数見受けられた。そういう方々には仕事上必要になるということだろうか。

 まぁ、資産運用についてアドバイスができることを公的な権威をもって証明してもらえたということになろうか。

 ひとつ自信がついたことも事実だ。実際、私も昨秋に宅地建物取引主任者の資格を取得したのだが、もし宅地建物を取引するとしてFPとしての知識があれば役に立つだろうなってことは容易に想像がつく。簡単なローンの試算とか税制上の優遇制度の説明とかはFPの領域だからね。

 まぁ自信がついたということが一番のところか。私のような今更花の咲かない中年男にとって、このような小さな自信って結構重要。

 ここまではきれい事の語りなんだけど、もうちょっと本音で語ると・・・ 

 

 

 

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2010年03月07日

スパゲティ的パスタを食べた

 ナポリタン的パスタ

 「風呂」「メシ」「寝る」と夫から妻に言うくらいしか夫婦の会話がないなんていうのはそれこそ前時代的な夫婦の会話の代表としてよく言われることであるが、本当にそんな感じの夫婦になったらおしまいじゃないかなぁとか思っている私。私たち夫婦の間では信じられない感じなのだ。妻がよく風呂を洗ってくれたりするし、ご飯も作ってくれたりするが、これも私がやったりすることもあるし、妻の方が多めにやってくれているとはいえ、それなりにシェアしているので・・・まぁ、どちらか一方が一方的に要請するということも少ないわけだが。

 でも、今日は昼ご飯は妻がなんか考えているとのことだったので、「メシお願い」的に声をかけてしまったわけだが、そうしてさっとできあがってきたのがこれ。

 見かけはナポリタン的であるが、瓶詰めのトマトも豪快に入った美味しいパスタであった。

 「パスタ」というのは大人になってから使い始めた語で、まぁ、昔は「スパゲティ」と言っていたものだった。この二つの語の正確な定義的違いは定かにはわからないが、そのころ食べていたスパゲティはケチャップを使ったイタリア料理店で出てくるようなパスタとはちょっと違ったわけで、これはパスタに使う豪華素材を生かしながら作っているのでケチャップが入っているわけではないので、ナポリタンというわけでもなくトマトソースのパスタと言えるのかもしれない。

 でも、落ち着くんだよね・・・スパゲティ的なものが。だから、この色味に懐かしさを感じつつ、きちんとしたトマトソース味を楽しみながら落ち着いて食べられたスパゲティ的パスタだったわけで。妻に感謝。

2010年03月06日

今日はしっかりお散歩

日本丸

  妻も私もすっかり疲れ切っていて、週末ともなると週日にできなかった家事をまとめてやったりしているうちに土日が過ぎてしまって、なんだか気分転換できないなぁということが続いた最近であったので、今日はあいにくの悪天候であったが、お出かけを強行した次第。明日になったらもっと寒くなるやに聞いていたため。

 横浜はみなとみらい地区の日本丸の展示などを見に行く。なかなかすごくて、案内ボランティアの元乗組員の方の案内も真に迫る迫力があってとてもためになった次第で。

 日本丸というのは、まぁ、練習船の帆船なわけだが、私が幼い頃その存在を知った頃にはまだ現役で就航していたのでなにかなつかしい気もするわけで。

 日本丸を見て、その後、横浜中華街に食事に行ったりして、非常に充実したしっかりしたお散歩ができてよかったなぁというわけで。

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作者プロフィール



大津 和行(かず)

HP「もてない男の心の語り」(現「もてない男のその後の語り」)の作成者としてネットの世界に躍り出た、普通の勤め人。昼の顔とは別に、夜は気鋭のテキストクリエイターというコントラストを楽しみたい1972年生まれの男。東北・北海道と単身住み歩きつつ、現在は神奈川県にて暮らしています。

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