まぁ、私は独り暮らしはしてみるものだという主義を持っている。まぁ、その方が楽だし経済的にもよいということを盾に実家を離れない苦労したがらない若者層が多いとも聞くが、甘ったれているなぁという思いを隠せない。
独り暮らしでは苦労する。親のありがたみも分かる。学生での独り暮らしであれば、まず、食事が自動的には出てこないし洗濯物もたまるという事態に直面したりするし、社会人であればノリのきいたワイシャツは自分でアイロン技術を会得するか、お金を払ってクリーニングを頼まなければ出てこないものだ。私などはアイロンも少しやったし、アイロンも買ったりしたのだが、おおむねクリーニング屋に頼んだりしていたが、クリーニング屋に頼んだりすれば楽かといえばそうでもなく、出して引き取ってというところが手間で、そのころは若かったから週末は遊んでしまうなりなんなりで、平日にずれ込むと大変だった。朝に出して、夕に受け取るということができる店を見つけておいたのは最高に便利だったのだが、残業シーズンで夕に受け取るというのがなかなかできないシーズンであったが、残業していると明日着ていくものがないというせっぱ詰まった事態になり、とうとう「すみません、クリーニング屋行くので今日は帰らせてください」などと職場の先輩に正直に言ってしまったこともある(^-^)まぁ、職場では笑い話になって、さぁ帰れ帰れと言ってくれたのはいい思い出であるが、これも独り暮らしをしなければ学べない教訓である。
そうやって、生きる力がつくのが独り暮らしだと思うから、独り暮らしはすべきだ派なわけだが、先のクリーニング屋の件も結構せっぱ詰まっているのだが、初めてトイレが詰まってしまった時にもかなりせっぱ詰まった。家で用が足せない。普通の時なら、外に行ってすればいい部分もあるが、体調を崩して下痢とかになれないではないか・・・などと考えると、うーん・・・と思ってしまったものだ。トイレのつまりとりなんて学校とかにあったのは覚えているんだけど、その頃はホームセンターなどが近くになかったものだから、どうしよう・・・と。しかも、たまにしか起こらないつまりのために買うのももったいないと貧乏ゆえの考え方もあった。
そこで、私は科学的に考えた。トイレットペーパーは水に溶解しやすく作られていると聞いたことがあるので、そのうち水に溶けるに違いないと考え、そこで用は足さず、そのころは学生だったから用はすべて学校なり外で足して、長時間かけて流れるのを待ったのだ。一日以上はかけたかなぁ。よく覚えていないが。結構がんこなつまりであったが、しばらくしたら通ったのでよしよしと。
さて、結婚した今は二人で暮らしているが、たまーに詰まらしてしまう。そして、このころの教訓で時間をかければ流れるものさと放っておいて通じさせてきた、まぁ、1時間もすれば通じる感じだったのでそれでよかったのだが。今日、また詰まってしまった。トイレの掃除をしていてペーパーを多めに使ってしまったのが原因のようだ。また、最近のトイレはエコを考えてか節水のためなのか水の流れに勢いがないので詰まりやすいのだ。今回はちょっとがんこそうだ。2時間くらい待っても通じる気配なし。私だけなら、外に行って用を足すわというのもいいのだが、妻にそれを強いるのはかわいそうだということで、生まれて初めてトイレのつまりとりを買ってみた次第。
いや、けっこうあっけなく取れましたわ。こういうものはあわてないためにも常備しておいても良いかも。すくなくとも、結婚したら、こういうものがあるのが大人の余裕な気がしてきた。
しかも、あの学校にあったような無骨なものではなくて、カバーもあって結構かっこいいね、最近のものは(^-^)
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作者プロフィール
大津 和行(かず)
HP「もてない男の心の語り」(現「もてない男のその後の語り」)の作成者としてネットの世界に躍り出た、普通の勤め人。昼の顔とは別に、夜は気鋭のテキストクリエイターというコントラストを楽しみたい1972年生まれの男。東北・北海道と単身住み歩きつつ、現在は神奈川県にて暮らしています。
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