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映画「シビルアクション」を見た

 本当に、まぁまぁという映画。

 僕はいつも後悔するのだが・・・レンタル半額デーに借りすぎてしまって、これを明日の朝、出勤前に返さねばならないけどまだ見ていない、そして、時間は23時みたいな状況。ゆっくり見れもしないし、実はそんなに見たくもないけど、観なきゃいけない状況。ほとんど夏休みの宿題が全部白紙、でも、明日は始業式みたいな子どもの頃の二度と思い出したくない切迫した状況のプチ版みたいな状況に追い込まれることをである。
 そんな状況で見た映画はやはり・・・どうだろう、面白いものでもさほどでなく思えるのかもしれない。
 料理だって、Hunger is the best sauce. 空腹は最大の調味料 と言われるくらいであるから、映画の面白さもそれへの欲求に左右される面は多くあるかもしれない。

 まぁ、そんな意味で、今回見たこの映画「シビルアクション」はさほど、映画を見たい状況でもなかったことから、びみょーに不利だったかもしれないが・・・
 それを差し引いてもまぁ、・・・びみょーにまぁまぁという映画。

 ある敏腕弁護士が、儲け度外視して、正義感に目覚め、環境問題専門の弁護士として大企業に立ち向かっていく弁護士に変身するという・・・アメリカ映画ではポピュラーな法廷物としては本当にありがちな流れであったから。
 環境問題に立ち上がる法律事務所というネタでは、「エリンブロコビッチ」の二番煎じにしか思えなかったし、和解専門の売れっ子弁護士が良心に目覚めるというロジックは「ア・フュー・グッドメン」でもう既にあるロジックだったような感じ。
 まぁ、どちらにしてもストーリーは二番煎じという感じが強く新鮮味がなかったわけだ。

 でも、まぁまぁ面白かったし・・・というのも、日本で言う東大閥のようなのが、ハーバード閥としてある部分も面白かったり、主役の敏腕弁護士・ジョン・トラボルタの渋い演技もよかったし、エリート面したロバート・デュバル演じるハーバード大卒の老かいな企業側弁護士の演技もこれは名演技としか言いようのない部分だ。
 主人公はコーネル大学卒ということであったが・・・まぁ、アイヴィーリーグの一校ではあるものの、その頂点にはハーバードがあるわけで、その閥の描き込みは・・・例えば、あの大ヒット邦画「踊る大捜査線」で「室井さん、東北大でしょう?ここらへんで一つ手柄を立てといた方がいいのでは?僕は東大閥だから大丈夫ですけど。死ぬほど勉強しておいてよかった」とセリフのある、あのロジックにつながるものがあってなかなか、面白かったわけだ。まぁ、日本人の判官贔屓の思考にもつながるわけで・・・アメリカにもそういう気風があったんだなぁとか思わされてみたりして。

 アメリカって勝ったもん勝ち、実力主義みたいなところがあるんだろうけど・・・このように、ハーバード閥をちょっといやみっぽく描いたり、弱いものたる小さな法律事務所vs大企業という描き込みをするところを見ると、感情的には必ずしも勝ったもん勝ちなだけではないんだなぁと感じたりもする。

 まぁ、この映画を見ていろいろそんなことを考えられたのだが、後で調べてみると、この映画は実話に基づくものとのこと。まぁ、それであればストーリー的に平板な感じなのは仕方ないのかもしれない。フィクションならともあれ実話でこれだけのことがあれば、それはそれで大変なことなのだから。

 含めて、まぁまぁな映画♪
 

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