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ついていない年の終わりに神様がくれたクリスマスプレゼント

 なんだか今年は例年に比しても特についていない・運がないと感じさせられてきていた。
 
 まぁ、そもそも僕は持って生まれてしまったのか、後天的なものであるかは定かではないものの、結構頑固なペシミスト(悲観主義者)であることから、ついていないということは強く感じられれど、ついていることはあまり感じないという傾向があるから、あらゆることに関してついていないなぁと感じることは今に始まったことではない。浪人生活の苦労を経て念願の大学に入れた時でさえうれしさはもちろんあったものの、そこから始まる未知なる一人暮らしへの不安が僕の心で支配的であったくらいであるのだから。

 でも、今年は、「特に」ついていないとは感じてしまっていた。
 
 今携わっている仕事に関しては11月24日の一語りで語った仕事で、慣れないこともあって4月から苦闘したし、11月21日の一語りで語ったように数年ぶりにかなりイタイ失恋もしてみたりした。
 まぁ、だから「特に」ついていねーなって感じてみたりはしていた。
 
 そんな年も終わりに近くなり、昨日は残業帰り、職場で最後になってしまった私が電気を消して外の寒風の下に歩いていくと、物理的な気温以上に寒風が寒く感じられた。

 そんな思いが強まってきていた今日、僕はPHSを落とした。買ったばかりのPHSを。
 
 とても気に入って、欲しくて欲しくて、今まで数年間使っていたPHS事業者を解約して、新たなPHS事業者と契約してまで手に入れたお気に入りのPHS端末を1ヶ月も使わないうちに落としてしまったのだ。

 落とした自分をバカだなぁと自責の念に身を焦がす一方で、「ついてない」・・その思いがより増幅されて去来した。

 気づいたのは15時頃。電話をしてもコールは鳴るもののでてくれる人がいない。悪用をされないために一時停止の申し込みをした後に、エアロビ教室の帰りに落としたようなので、乗ったバスの営業所から立ち寄ったスーパーやパン屋に聞き込み、帰ってきた道を目を皿にしてもう一度歩くも見つからない。万策尽きた感じだ。

 新規契約間もないものであるので、解約するとなると、多額の違約金が発生してしまうらしい。それだけお気に入りの端末だけに解約するつもりなど毛頭なかっただけに、そして意図していなかったものであるだけに、くやしい。新規契約1ヶ月も経たないうちの機種変更なども多額の費用がかかるとのこと。

 「ついてない」・・・ついていない年の終わりにふさわしいエンディングではないか・・とペシミスティックな思考が自分を支配してきてしまうのはペシミストならずともそうではないだろうか。

 そのPHSは使い始めて間もなかったのでまだほんの3人のアドレスしか入れていなかったのだが、こんなダメダメな気分になってしまった私は、その中の一人の友人に電話をせざるを得なかった。その友人は、まぁ、忘年会でもしようやと言ってくれていたこともあるし。
 「買ったばかりのPHSを落としちまったよぉ、マジ今年はダメダメな年だったよぉ」とこぼすと「まぁ、ダメダメ記念に今度飲もうや」って言ってくれて、まぁ、そうだよなと苦笑する余裕が生まれてきた。

 そして、電話を切って数刻後、まだ放心状態であった私にその友人から電話が入った。
 
 「PHS見つかったよ!!」
 
 「???」

 わけがわからなかったが・・・事情は次のような顛末だったらしい。
 拾ってくれた人がいて、PHSのアドレス帳に入っていたその友人の実家に電話を入れてくれたとのことだった。さっきの愚痴話を聞いていて事情を知っていたその友人が事情を説明してくれて、私の名前を伝えてくれて拾ってくれた人の連絡先も聞いておいてくれたという次第。

 なんかとてもうれしかったが、とるもとりあえず、拾ってくれた人に電話をし今から取りに行かせてもらうという旨を伝え、コンビニに直行し菓子折を買って、その方のお宅を訪問。

 拾ってくれた方から事情を話してくれたところによると、バス停に落ちていたとのこと。その方は中年女性のお母さんであったが、買い物に行く途中そのバス停の周りで人だかりができていて私のPHSが落ちていたのは気づいたもののこのご時世だけにあまり関わるのもなぁという思いで買い物を急いで、帰り道同じところを通るもやはり人だかりが私のPHSを見ているだけだったとのこと。そのまま家に帰り、息子さんにその話をすると、「それは拾ってあげておいた方が親切だよ、悪用されちゃうし、僕が見てあげるから」と息子さんが言ったので拾いに行ってくれて確保していてくれたとのこと。息子さんがかけてみようとしても使用不能にしてあることが分かり、アドレス帳を見て数少ないアドレスのなかから前述の友人の自宅あて電話をしてくれたらしい。しかし、わけもわかならない人からの電話に友人の親御さんも警戒した対応をされたらしく、その息子さんも「警戒されてしまったよ」と苦笑していたらしい。ともあれ、僕が愚痴った連絡をしたその友人が気づいてくれて、私に連絡をくれたおかげで私のPHSは無事に私に戻ってきた。

 わざわざ拾いに行ってくれて保管して、持ち主探しまでしてくれて、また、警戒された対応をされて不快にも思ったであろう、その息子さん・お母さん・・・とてもご苦労をかけてしまった。「ご時世がご時世だけに、そういう対応もやむなしですよね」と笑って見過ごしてくれたお母さん・息子さんには感激を禁じ得ない。
 また愚痴まで聞いてくれた上に連絡の労をとってくれたその友人やその親御さんにも大変ありがたく思わざるを得ない。

 本当にありがとうございました!!
 
 今年もまんざらついていないばかりではなかったではないか。
 最後の最後に、せちがらいこのご時世には珍しい、こんないい人達の好意に包まれて、僕のお気に入りのPHSは戻ってきたではないか!!この一事で僕はハッピーになれた

 ハッピーな気分になれた。これはきっと神様が僕にくれたクリスマスプレゼントだ。
 ついていない年の終わりに神様がくれたクリスマスプレゼント。

友人への口の電話を終えた私は、ペシミスティックな気分にいたたまれなかったので、初めてキーボード解体清掃ということをやらかしていました・・・やけっぱちで・・。ちょっと勇気が要るけど、意外に簡単にできるものなんですね(^-^)大掃除もやってしまった感じ・・・

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