自然の力を実感
今回の台風を通じて、自然の力のすごさというものを実感した。
昨日の一語り「台風雑感」にて、自然の猛威に比しての人工物の弱さを感じると語ったが、一夜明けての報道で、酒匂川に架かる橋がおれてしまっていたり、道が削り取られているのを見るに、なるほど、昨日感じた直感はその通りだったんだなとさえ感じる。
自然の猛威というものは実は幼き頃の原体験として強烈に感じた瞬間がある。
私が・・・小学生の頃ね、習い事のために出かけた先からの帰り道、強い雨の降る中、暗いバス停でバスを待っていたんだけれども・・・バスの終着点で、ほかに待っている客もなく、私ひとりだったんだよね。その時、突然、どっかーんという、それこそ飛び上がるような音と共に、目の前が瞬時にストロボをたいたように明るくなったんだよね。その時目の前に見えたんだよね、火の玉みたいなものが道を転がるのを。
そう、後で考えてみると、雷が目の前に落ちたんだよね。ほんの数メートル前に。
私は、雷は避雷針のような高いところの金属に落ちるものと、素直に思っていたから、周りに高い建物がたくさんあったしアンテナも立っていたから、そういうところに落ちるものだろうと思ってたんだけど、そうではなかったようなのだ。
あと数メートルずれていたら私に直撃していたんだろう。そして、私はいまここで語っていなかったかもしれない。ある種の運であろう。
自然の力の前に人間のできることは限られているのかな・・・そんな思いを原体験として持った気がする。
だからこそ、今回の台風という事態でも、必要以上に緊張もしなかったのかもしれない。
自然の猛威を避けるべく努力はしても、それでもなお避け得ない自然の猛威にさらされたら、あとは運でしかないのかなという思いもあるから。
そんな、自然の力を実感させられた今回の台風。