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映画「非常戦闘区域」を見た

 映画「非常戦闘区域」を見た。

 前にも見たことがあったのだが・・・ネットの無料配信サービスで配信されていたので思わず。

 非常にいい映画である。一時期、ユーゴ紛争に関しての映像作品をいろいろと見ていたこともあり、私自身が平和論に目覚めたのも、何かの映画でユーゴ紛争に興味を持ち、いろいろ調べていく中でそれまで当たり前にしてきた平和について、当たり前にしてはいけないんだなと感じさせられたからだ。

 この映画も、ユーゴ紛争のただ中に多国籍軍として派遣されたスペインの若き兵士達の姿をリアルに描いた戦争映画なわけだが、中立の美名のもとにいくら振る舞おうとしても戦闘に巻き込まれてしまってはどうにもならずに戦闘といういわば人殺しの渦に巻き込まれていくということが肌を通して分かる名画。

 これはスペイン映画だが、日本でも憲法9条を変えんがためと言わずもがなで分かる憲法改正の国民投票法案が通らんとしている今、見直すと、非常に意義深い映画と思われる。

 自衛隊の国際貢献の美名のもとでの海外派兵も、いつこのような事態に巻き込まれるか分からないことがよく分かるだろう。

 その意味で、憲法9条の尊さがよく分かる、そして、平和を何に変えても守らねばならないものだという意識がこの映画を通じて感じ取れるだろうと思うんだ。だから、これは名画だと思う。映画の迫力的には、「ブラックホークダウン」とかのアメリカ映画の方が迫力はあろうが、これがスペイン映画だということにも注目したい。

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