渋谷に行く~ポンペイの輝き~
昨日の日曜日は妻と渋谷にお出かけ。
そうです、もろに渋谷です。
実は渋谷は私は幼い頃からよく行った慣れた土地。今では、QFRONTのガラス張りのビルがスクランブル交差点の向かい側に輝いて建っており、近未来都市としての風体を備えているが、まぁ、渋谷のどこに何があるかはよく知っている場所である。
妻も、この渋谷はまったく知らないわけではない土地。
要するに渋谷を結構知っている私たちが行ったわけだが・・・
でも、渋谷って二人ともダメ・・・
なにがって・・・
この混雑。うーん、いつ来てもエネルギーが吸い取られる感じだ。
二人とも、混雑には弱いのである。要するに田舎者?
だから滅多なことでは渋谷に近づかないし、新宿・池袋もしかりだ。
でも、今回意を決して来たのにはわけがある。
渋谷・東急本店に併設されているBunkamuraザ・ミュージアムで今開かれている「ポンペイの輝き」展(ザ・ミュージアム:ポンペイの輝き サイト)のチケットがあったためである。
かなり迫力のある展覧会であった。
私自身は古代史にはあまり興味がなく、どちらかといえば妻が興味があったわけだが、それにしても、あれだけの装飾品を見られたのは貴重だった。また、当時の装飾品の技術が今とさほど変わりないことにも驚いた。
なにより、どうしてあれだけの人々が犠牲になったのか・・・その人々の倒れる様が手に取るように分かるように展示されていたのが迫力であった。倒れた人々の発掘に際してそれを型にとって再現していたりするのだ。ある意味、広島平和記念資料館で見た爆心地で腰掛けていた人の影が残っている石段(もてない男のその後の語りサイト内リアルタイム旅行記 「広島に行くんじゃけえ」参照)を見た時に感じた戦慄に似た臨場感を感じさせるものであった。
長い間続いた噴火の中・・・どうして逃げ切れなかったのか・・・そこはよく分かっていなかったのだが、噴火の落石等が多く外に出られない中、ようやっと外に出られるようになった時には有毒ガスを含んだ火砕流が襲い人々を打ち倒したということだったようだ。
その悲劇がすごく響いてくる感じで、とても勉強になった。
素晴らしい展示であるので、もしご興味のある方は6月25日までやっているようなので、ぜひ。
その後、Bunkamura内のベンチで、妻が作ってくれたお弁当を食べて、二人で疲れたねーとか言いながら、16時前には早々に渋谷を発ったのであった。いやー、やっぱ人酔いするわ、渋谷は。