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後藤田正晴氏の死去が悼まれる

 内務官僚から警察官僚、そして自民党代議士というばりばりの保守路線とも取れる生涯を送った後藤田正晴氏が亡くなったとの報を今日の夕刊で知った。

 ショックだった。

 というのも

 asahi.com(http://www.asahi.com/obituaries/update/0921/001.html)によると・・・

「中曽根首相が「戦後政治の総決算」を掲げるなかで行った「防衛費のGNP(国民総生産)1%枠の突破」などに対しては、内側から歯止めをかける役目を果たした。87年9月、ペルシャ湾の安全航行の寄与策として中曽根氏が掃海艇派遣を言い出した際には、首相執務室で怒鳴りあってまで反対したというエピソードも。」

 とのこと。

 自民党代議士としては珍しく、戦争を知る身として、すごく立派な護憲派であった。新聞の記事を待たずとも、そのことは知っていたからだ。
 先の自民党による憲法改悪草案に関しても、一家言持っていたとのこと。

 私も、学生時代、防衛費GNP1%枠とか、シーレーンとか言っていた頃から平和に関しては関心を持ってきたし、中曽根首相もずいぶん軍事拡張政策だなぁと感じたものだが、今のような軍拡路線に比べればかわいいものだったと感じている。

 それも、このような後藤田氏のような護憲派が与党内にいたからだろう。

 戦争の記憶が薄れ、平和概念の揺らぎがある不安定な現在、貴重な護憲派の人がいなくなってしまったと、悲しく思えた今日。

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