映画『アバウト・シュミット』を観る
今日はジャック・ニコルソン主演の映画『アバウトシュミット』を観る。
何とも言えないというのが感想にある映画だ。非常に複雑な気分にさせられる。
ジャック・ニコルソンは結構好きな俳優だ。映画『恋愛小説家』での人間味あふれる演技ですごく好きになった俳優だ。語り パン屋になりたかった男 でこの映画に関する感動に言及しているほどだ。
同じように『恋愛小説家』でジャック好きになった人もいるかもしれない。
しかし、『恋愛小説家』もちょっとダークで人間の暗部をえぐっている面もありかなり複雑な気分にはなるものの基本的にはハッピーだ。カップルで観に行っても別段問題はないだろう。
ただ、その気分でこの『アバウト・シュミット』を観てはいけないと思われる。
とてもイイ映画であることも事実だ。人間の人生というものをここまで深く考えさせられる映画も珍しい。人生というものをまっすぐ考えていきたい僕にとってはとてもよかったと思う。
しかしながら、人生を直視するというのはあまり楽なものではない、だからこそ、いろいろな娯楽なり享楽的なことを人は好むし、それはそれで必要なことであることには違いない。
映画というものも一般的には娯楽だ。しかし、この映画・・・『アバウト・シュミット』は、人生を直視せざるを得ない気分にさせられるという点で娯楽とは言い難いのではないか・・・。そんな映画だった。