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日本金融の最深部へ突入し、不況の正体を体感す

 まぁ、なんだか斜陽とも言うべき日本経済で、どうにもよくならない景気の中で、バブルなんかは味わったこともなく、就職は厳しかった割にはいい話なんてあんまりなく汲々とした生活を余儀なくされている現代的庶民の私であるゆえ、お金のことは意識せざるを得ないわけだが・・・

  先日、3級ファイナンシャルプランニング技能士の資格も取得し、特に金融関係分野ができずに一回実技を落として再試験でその部分を強化して取得しただけに、最近金融分野に興味がでていることと、そもそも株価が下がるとなぜにこんなにも庶民が苦しむのか・・・そう、株とか証券とか関係ない庶民にまで影響が大なのか。

 風が吹けば桶屋が儲かる的な間接的影響なのに、影響でかいなぁと思っていたところで、そのへんもからくりも勉強してある程度分かったところで、そもそもその金融のど真ん中見てみたいじゃないか、株だの証券だの言っているがなんたるものよという気概をもって、そりゃ、日本金融の総本山と言えば、東京は兜町だよね・・・そう、東京証券取引所・・・来てみました。

 企業たるもの、東証の1部に上場できたら、一人前の大企業と言われるようであるが、その東証こと東京証券取引所が平日には見学できると知り来てみたわけでね。

 株なんかをやっている人はよく知っているところだろうが、平日の9:00~11:00、12:30~15:00が取引時間。前者を前場、後者が後場と言われるようだが、どうせなら、取引時間帯に見てみたいと、後場の始まりの頃を狙って行った次第。

Moblog Photo

 ということで、突入してみた日本金融の最深部はこういう場所でした。

 まぁ、私のつたない知識によれば取引所では、手でいろいろサインを出して株式・証券等のやりとりをしている様があったように記憶しているのですが、今やその場がこんな風になっていますね。

 手サインでやりとりしていた株式・証券等は電子化されて、このようにマザーコンピューター様のマーケットセンターになっていますな。その下で、東証の社員さんたちがその取引状態を監視しているようです。株券売買立会所が1999年4月末に閉鎖され、よく5月からこのような東証Arrowsとして生まれ変わっているそうです。

 上の輪っかのところで、銘柄名や株価が流れていて、リアルタイムの株価の売り買いの頻繁さが体感できるわけで。

 まぁ、そんな数字の流れを見ていると、人々の欲求に基づく売り買いの様がリアルに分かってしまってね・・・複雑な心境。売り買いが激しくなるたびに回転が速くなったりするわけですよ。それだけ、人々の欲求が振幅しているんだなぁとか株価の変動を見てわかっちゃうわけですよ。

 この株価の総和が上がれば景気は良くなるし、下がれば景気が悪くなる。景気が悪くなれば給料も下がるし庶民の生活にも影響が出る。これは経済素人でも分かるところで。

 なんかこのようなマザーコンピューター様のものに自分たち庶民の生活が握られていることを考えれば、もちろん、このマザーコンピューター様のところに流れている数字は投資家たちの売り買いの結果に過ぎないのだが、なにかその数字に縛られてしまっている我々の生活・・・それが今は不況でいい話のない生活であるわけで・・・

syoutori2.jpg

 ほら、ここのディスプレイに出る日経平均株価なりの数字が大きくなるのか小さくなるのかで、好況・不況が変わるわけでね・・・

 なんか、今まで漠然と感じてきた不況の正体を、そう体感できたような気もしてね。

 そして、取引所というのはいまやコンピューターの集積場所で人が集まる場所ではなくなっていてね、そんな無機質な場所のわりに、きわめて有機的な我々庶民の生活に良くも悪くも大きく影響するのも、この取引所で処理される売買の結果なんだなぁとか思うと、なんか不思議な気もしないわけでもない。

 

 

 とりあえず、兜町界隈ではランチスポットが少なかったので、まぁ、不況の正体をかいま見た後は、自分の好きな街、秋葉原へ移動したんだけどね(^-^)そこでランチを食べたりね♪

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