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NHK「その時歴史は動いた~真珠湾への道 (前編)」で平和を考えた

 昨日録っておいた、NHK[その時歴史は動いた~真珠湾への道 (前編)」を見た。
 山本五十六(山本五十六 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)の決断を描いた番組。

 とてもいい番組であった。山本五十六・・・太平洋戦争時の連合艦隊司令長官・・・その生涯の概略は知っていたものの・・・あらためてNHKがまとめると、迫力がある。
 山本五十六が、そこまで強硬な対米非戦論者であったことは、そうだったのかと新鮮にさえ感じた。私自身は山本五十六は真珠湾攻撃の立案者でもあるから、対米戦の消極論者止まりかな、結局は軍人だしなという先入観を持っていたので・・・この番組でまとめられたところを見て、本当に自分の命を狙われるほどに対米非戦論者だったとは、初めて知った。思った以上に偉大な人だったんだ・・・うん。

 なんだか、最近の世の中・・・間違った方向へ突き進んでいるのは、それこそ山本五十六が生き抜いた時代と同じような気がしていて・・・ファッショ化というのかな・・・戦争しようぜ、軍作ろうぜみたいなことがかなり素直に受け入れられてきているのがこわい感じで・・・そういうこのご時世で、あえて山本五十六を特集したNHKはすごいっ!!とさえ思った。

 その思いで、いろいろブログを検索していくと、みなそれぞれに感銘を受けたようだ。

 中でも・・・
 ブログ「妖怪描きの日記」2005-12-01「その時歴史が動いた」~山本五十六~にとてもいいことが書いてあった。以下引用。

「しかし山本五十六ぐらいの人が、数年前から戦争回避に尽力しても駄目なのだから、戦争に動くパワーは恐ろしい、政府首脳部と、その誘導による国民の熱にはとても太刀打ちできないのだろうか。
まぁ兎にも角にもきな臭い所には寄り付かないのが一番だと思うのですが、今現在イラクに自衛隊がいる始末・・・、また派遣期間を一年延長するらしいです・・・、英国さえ年明けから撤収するというのに。」

 本当に今の世の中・・・かなりやばいと思いますよ。

 昨日の一語りで書いた「私は貝になりたい」・・・米軍主導の戦犯裁判の行き過ぎを実体験をもとに赤裸々に糾弾した本であるが・・・今のイラクでのフセイン裁判も、米軍主導での行き過ぎを指摘する声も見受けられる昨今・・・結局、同じことが繰り返されているのではないだろうか。

 人を無条件に殺していい正義なんてどこにもない・・・やはり、そう感じる。戦争は勝った方も負けた方も、決していいことは残さない・・・人殺しの道具たる 軍 などというものは決して保持してはならない・・・そう考える。

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