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地方公務員の死に感じる切なさ

 長崎市職員、生活保護相談の男に刺され死亡(読売新聞)

 20日午前9時20分ごろ、長崎市高島町の市高島行政センターで、市民福祉課主査、谷崎健一郎さん(56)が、生活保護の相談に来た男にナイフで胸や腹を刺された、と110番通報があった。

 谷崎さんは病院に運ばれたが、間もなく死亡した。

 男は、血のりがついたナイフ(刃渡り約14センチ)を持って、近くの駐在所に出頭。県警大浦署は、男を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。

 調べによると、男は、同町の無職、大津秀敏容疑者(68)。昨年3月、大津容疑者は、就労したとの理由で生活保護を打ち切られた。その後、センターに数回、申請の相談に訪れ、19日にも谷崎さんに対して「金がないので生活保護を認めろ」と声を荒げていたという。(以下略)

 すごくショックを感じた。

 長崎市職員と言えば、普通の地方公務員である。そう、この高島行政センターは・・・大都市圏の政令指定都市の感覚で行くと、区役所の窓口、ほかの市町村の感覚で言えば役場の窓口ということでだいたい近いイメージだと思う。
 みなさんが、区役所窓口、役場窓口の持つイメージとしては・・やはり住民票を発行している、なんとなくのんびりした窓口仕事で、5時には帰れて解雇がない気楽な公務員稼業というイメージかもしれない。
 しかし、住民票発行も・・・そう、今回の事件の現場となってしまった生活保護の決定の事務も、どちらも国から委任された事務であることは変わりはなく、普通の一般職の地方公務員が担当する業務である。
 この殺害されてしまった谷崎さんは、今年の1月にこの課に赴任したばかりだったらしい・・多分一般職の地方公務員だったのではないだろうか。
 もし、この方が住民票発行の業務に就いてたのならこのような憂き目には遭っていなかったのだろうか・・・非常に切なさを感じた。
 
 この一語りで次のようなこと描写した。

映画「突入せよ!「あさま山荘」事件」で、役所広司扮する主役が叫ぶシーンがある。大体次のような感じである(記憶に基づくので多少の誤謬はご容赦を)
 浅間山荘事件で犯人達の銃口にさらされながら戦う機動隊員達の中で叫ぶ主役
 「おれたち機動隊の危険手当はいくらだか知っているか?1○0円だ。農林水産省技官の牛の種付け時の危険手当は210円だ。おれらの危険さは牛に蹴られるよりも低いって思われているんだ!!」

 このシーンも切ないなぁと感じたものだが・・・長崎市の生活保護担当職員にいくばくの危険手当なりが払われていたのだろうか。

 切なさと悲しさが否めない話であった。

 しかも、容疑者の名前が私と同じ姓だということも。

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コメント

強盗や事故にあう確立の高い
タクシーの運転手さんや コンビニの深夜の従業員などは 危険手当などもらって いませんが・・・ 市民福祉課って 危険な仕事なの?
逆恨みって職種に関係あるのかな?

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