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日記書きとしての尊厳

 今日はかなり残業。帰りの電車で座っていた人が広げていた夕刊フジのの見出しに驚いた。

 「美人トレーダー日経盗用50回」ということ。そう、美人トレーダーとして知られる、若林史江氏が自身のブログで日経QUICKニュース社が配信する相場概況ニュース記事を盗用していたということだったのだ。

 詳しくは次のサイトにて参照されたい。

 「とんだ“マル恥”活動…美人トレーダー日経盗用50回」IT‐インターネットニュース:イザ!

 若林史江氏はなるほど美人だと思うし、私でも知っているくらい有名だ。そして、美人と言うことを売りにして、「若林史江のモテ株指南」という本さえ出しているらしい。

 美人だということをおいておいても、私もウェブ日記は長年書き続けてきて、また研究もしてきた分野であり、その意味での日記書きとして、このニュースに非常に憤りを感じざるを得ない。

 主に思うのは2点だ。

 第1点は、盗用してまで自身の日記として続けることはまずいということだ。なるほど、私自身、HP「もてない男のその後の語り」のアクセスアップ、もしくは、飽きさせない工夫として、ウェブ日記というものにたどり着いた。更新頻度を高めることは必要だ。だけど、やはり人間、始終面白いことを書けることはない。だから、私だって、疲れている時は、もう寝るとか、疲れているというくだらない内容で終わることだってある。そういう駄文が積み重なって毎日更新が成り立っているのだが・・・盗用までして、クォリティの高いふりをしたブログの更新は必要なかろうということ。

 もう1点は、若林史江氏がその日記を外部に委託していたと弁明していること。ウェブ日記とは、出版などのように外部に依頼しなくても世界に発信できるからこそ偉大なメディアと信じてきていて、だからこそ、私もその興奮のままに今に至るまでウェブの魅力にとりつかれているのだが・・・外部委託してまで更新頻度を高める必要があったのか。また、それは果たしてウェブ日記と言えるのか。自分で書いていないのに自分の日記として公表していいものか。

 若林氏のように、出版もできる力がある場合は、わざわざ自分で手にも回らないウェブ日記まで手を回さなくてもいいじゃないかという思いが先に立つ。 

 美人は得なことが多い。だからこそ、美人トレーダーとして売り出しているのだろうけれど・・・

 反面、罪を犯した人には美人であるほど厳罰化するという研究結果を読んだことがある。そのへんは肝に銘じた方がよいだろう。

 庶民が参加できる安価なメディアに、有名人がそんな気持ちで安易に立ち入って欲しくない。庶民には世に訴えるにはウェブ日記しかない場合も多いのだから。

 そんなことを売れないウェブ日記書きとしては思ってしまったのだが。

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