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佐渡の経済事情

 今回の旅で、佐渡を、二泊三日にわたって全島に渡ってかなり広く回ったわけだけれども・・・なかなかに不況だなぁという感じを受けた。
 相川・尖閣湾から真野までタクシーを使った時に運転手さんとも話したのだけれども・・・なかなかに若い人が定着しないという話。田舎方面ではよく聞く話がここでもあった。

 要するに定着できるほどの産業がないわけだ。島に残るには、役所か、郵便局か・・・という感じ。もしくは、家業がそうなら漁業・農業などを継いでもよいのかも知れないが、3K仕事で休みが自由にできない第一次産業系の若者の定着率の悪さはここに限ったことではない。

 そして、真野新町などの大きな商店街も、閉鎖された店舗が目立った。

 確かに、郊外型のドラッグストアやレンタルショップ、紳士服屋さん・・・本土でもよく聞くような感じのところが国道沿いに点在していて、大きな駐車場を持っている。しかして、商店街には駐車場がない。島の交通機関は、路線バスを始め、採算が取れないのは明らかなわけだが発達していないわけで、若い人たちは自家用車が主であるとなると・・・なかなかに、地元商店街はつらくなるのは容易に推測が付く。

 そして、そのように経済が沈滞してくると、あとは観光頼みだが、タクシーの運転手さんに聞くと、やはり、冬の佐渡は海が荒れるので客足が途絶えるのでホテルなども通年雇用の従業員は一部分で、観光業界も季節的な雇用が増えてくるというわけらしい。

 島に残りたいという若者も・・これではなかなかにつらかろう。

 私は島が好きで・・・結構いろいろな島に行っているし、八丈島などには何度も足を運んでいるのだが・・・同じような話は聞くし、同じような感覚は受けた。
 実際、人口ベースでも、最盛期は12万人くらい居住していたのが現在では6万人くらいとのこと。

 しかし、佐渡島は広いという特徴がある。戦後の沖縄返還までは佐渡島が日本一大きな島であったということだ。本土から、よく聞くチェーン系店舗も進出してきている感じが、いわゆる島という感じとは一風変わった特色であった。

 その、島としてはスケールメリットを生かしなにか島興しができる余地はあるんじゃないかな・・・そんな風には感じた。

 真野町・・・今の佐渡市真野は、アルコール共和国と称して独立宣言をしているらしい。造り酒屋3軒が集中しているという利点を生かして、お酒を中心に町おこしというユニークな企画であるが・・・今回、造り酒屋も見たが・・・うーん、これだけで少子高齢化が激しい佐渡を興すのは難しかろうかという感覚。

 なにかないものだろうか・・・なんか考えをめぐらせてみたものの、たいしてまとまらず。

 金山という観光資源からのイメージを生かして、ゴールドラッシュイメージで、一攫千金・・・政府の特区などの配慮を取って例外的にカジノなどのギャンブルで日本のラスベガスという線はできないのだろうか。佐渡島という実際流刑の地にも使われていた離れ島的なところで、砂漠の真ん中でのカジノでの町おこしのように・・・
 まぁ、カジノは日本では合法化されていないので・・・難しいとは思いますが。法的な規制などは詳しくなく、単なる思いつきなので、法的厳密性についてはご容赦くださいな。

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