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選挙と平和論~天木直人氏に注目した~

 今日は
 私は早々に投票を済ませているので、まぁ、きちんと今回も選挙権を行使したことになる。

 2003年11月9日の一語りなどで、選挙権の行使の重要さを語っているが、やはり選挙に行くって、民主主義の根幹だと思うわけで・・・

 選挙一色の新聞を眺めながら、神奈川11区で天木直人さんが立候補しているのがすごく響いてきた。
 神奈川11区は小泉首相のお膝元。小泉氏が圧勝することは目に見えているのだが、それでも、そこで立候補することがすばらしい!!
 実は、天木直人さんの著書「さらば外務省!」(講談社)は思わず買ってしまった本だ。非常に興味深い本であったのであったし共感が出来た。
 この本の副題が~私は小泉首相と売国官僚を許さない~である。大使という立場で、自衛隊イラク派遣に反対し、大使の立場から意見具申の公電を何度も打って、大使の職を更迭同然に追われた人である(意見具申は外国の情勢をよく知る専門家たる大使として当然行使しうるものであるが、上に意見して疎まれるのを恐れ最近ではあまりする人はいないらしい・・)。

 その平和概念はとても共感できるものだ。そもそも自衛隊をイラクに派遣することになんの意味があるのか?当時の中東の一国であるレバノンの大使であった天木氏の疑問はとてももっともなことであろう。しかし・・・その結果・・・

 今回の選挙も天木氏自身も負け戦とはわかっているだろう・・・しかし、義憤に駆られやむにやまれず立候補した・・・その貫き方がとてもいさぎよいと思う。
 外務官僚という大樹に寄りかかっていけばいくらでもいわゆる「勝ち組」の人生を歩めた立場であっただろうに、あえて負け戦を選び主義を貫かんとしている、そこはとてもすごい。

 選挙に勝つという戦略上は、神奈川11区での立候補は愚行に等しいかもしれないが、しかし、敢えて神奈川11区で立ったことには記憶に残る意義があるだろう。

天木直人 プロフィールボード

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