« 駒大苫小牧、優勝おめでとう!! | メイン | インスタントメッセンジャーを使っていたりして »

今日の「ザ・ノンフィクション」

 日曜日のフジ系列(関東だと8ch)14時台に一時間ものでやっている番組である。
 僕はいつの頃からかこの番組が好きだ。
 まぁ、日曜日の午後だから出かけていることも多いが録画しておいたりもするくらいだ。

 30台半ばを迎えんとしつつ、人生このままでいいのか?と考える世代、ホームレスから教育改革の現場、ベンチャービジネス、家族問題などなど色々な端的な人生模様を描く硬派なドキュメンタリーであるこの番組は、なにか人生を考える上での指針となる場合が多い。

 今日の「ホームレスから社長へ大逆転物語」と副題の付いた、韓国でのベンチャービジネスの場面を描いたドキュメンタリーはすごく面白かった。ホームレスから社長になった40代男性、専業主婦から社長になった40代女性など数人を描きこんでいた。
 ホームレスから社長になった男性は、男としての意地で家族にホームレスの事実を黙り通して社長になった・・・そこには男が家族を守るべきと言う韓国の儒教的考え方(昔の日本の家父長制に通じる考え方)が未だ根強くあることが原動力となり、また、専業主婦から社長になった女性はその考え方が足かせとなりつつそれへのリアクタンスとしてがんばっている。
 そう、韓国は高度成長期の日本のような活気がある(と同時に家父長制的な部分もその頃の日本と同じくらいある)。
 私が韓国に2度行ってその雰囲気を肌で感じたことから、その部分はよく分かった。だからこそ、すごく面白かった。

 最後に番組は次のナレーションで終わる。

 「彼らのパワーの秘密は明確な目標と家族、あなたはどうですか?」

 なるほど、きれいにまとめている。 

 しかし・・・

 私は思うのだ。なるほど、韓国社会であればその結論でいいだろう。
 日本の高度成長期のように、色々なビジネスチャンスが転がり、色々な市場が転がっている社会であれば・・・。
 しかし、今の日本ではその頃のようにはビジネスチャンスは転がっていない・・・IT分野・ハイテク分野という新しい分野だけではベンチャーは成り立つが、その他、普通の人が挑戦できる分野はなかなかなくなっている。高度成長時代であればひとつの町工場から大企業になるということも可能であったが、今の時代は製造業ではそれは望めない。
 そう、日本経済は爛熟期に入り・・・勝ち組・負け組が生まれながらにはっきり別れてしまってきていることも事実だ。どんな分野でも2世は強いわけだ。それほど市場が開拓し尽くされてきてしまっている世の中で、だからこそ、ガリガリと自己を向上させ成り上がりを目指すよりは、自分の身の丈にあったところで周りとうまくやって・・・そうよく若い人が言う「テキトー」にやっていくことを目指してしまう世の中だ。

 そこに今の高度成長期的な韓国の現状をドキュメンタリーして「で、あなたの明確な目標は?」と言われてもきついよなと思った次第。
 家族が自分の支えになることは、今現在進行形で分かってきているのでその点はすごくいいのだが・・・「明確な目標」・・・かぁ・・・と少し考えてしまった。

 なにか資格でも目指そうか・・・食べられる資格を・・・

 ともあれ、支えるべき家族がいると、強いというのは分かる。二人暮らしになった今、僕は昔よりずっと意欲的に家事もこなし、自分の生活を向上させようとしているから(^-^)

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.motenai.net/mov2/mt-tb.cgi/914

コメントを投稿