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心の痛手を映画で癒す

dvdwatch.jpg さて、今日は祝日でお休みである。
 丸一日空いた日、どうしようかと思いつつ・・・紅葉でも観に行こうと思ったが、鎌倉あたり行こうかと思ったがまだ色づいていない模様、箱根あたりはかなりいいらしいが、ちょっと遠い。

 でも、朝早く目が覚めてしまったので、どうも洗濯物に干渉したりして不便を感じていた庭の植木の剪定をまずは行うことに。なかなか健康的である。小一時間ちょっとやってまぁ不便を感じない程度に。朝飯前の一仕事(^-^)結構えらいと思ってみる。

 その後、あまり建設的なこともせずにインドアで過ごすも、返却期限が迫っている映画DVDを観ようということに。「シービスケット」。

 泣いた(^-^)全然泣かない人な私がかなり泣いた。いいストーリーである。

 以前大失恋をして痛手を負った時にも、そういえば、翌日には映画を2本はしごした思い出がある。一本目が「ブラックホークダウン」(ソマリア内戦で墜落したヘリ・ブラックホークの乗員がひとりひとり殺されていく戦闘行為の悲惨さを描写した映画)を見てしまって、惨めな気持ちに拍車をかけて落ち込んだ思い出が強烈に残っている。二本目の映画がちょっとハートウォーミングで救われたことも覚えているのだが2本目には何を見たのか覚えていない・・・うーむ。全然カウンターステアになっていなかったのだが、大して友達も多くないロンリーな私には、一人で見に行ってもOKだし家でも一人で楽しむことができる映画というツールはなかなか便利である。大学時代から映画は私をいろいろ支えてくれたものである。心理的に参ると映画を観るというのはなんか昔からだ。いいストーリーは自分を支えてくれる。

 「シービスケット」・・・要は、負けからの立ち直りというのをテーマに据えているところが今の私のコンディションにメガヒットしたのだ。
 馬・騎手・馬主・調教師・・全てがさまざまな意味で挫折を経験した負け組サイドであるがシービスケットという馬を軸に立ち直っていく様を描いているのだ。

 馬主スミス役のジェフ・ブリッジスは言う。
 「ちょっとのケガで 命あるものを殺すことはない」
(競走馬はケガをして走れなくなると殺す場合が一般的だ)

 「誰だって負ける時はある その時引き下がるのか、闘うのか」

 そのような言葉とともにシービスケットは復帰し、ケガを負った騎手も復帰し、立ち直っていく。

 この映画が語るものは「負けたっていい、また勝てばいいのだから」・・そんな風に感じる。いかにもアメリカ的精神の映画だ。

 その訴えかけには賛否両論あろう。もう、争わず安らかに暮らしていこうよという諦観概念が現代はやりの「癒し」という概念かもしれない。
 しかし、現代社会で生きていくことは端的に言うと絶えず闘うことである。仕事にしろ恋にしろなんにしろ。
 休日の今日は家に引きこもっていたっていい。でも、明日からは職場というリングに立っていかなければならないのだから。これが学生さんだったら学校だろう。
 そういう現実を渡っていくのに、やはり、この映画の訴えかけはなかなか説得力がある。

 そして、泣けた。ラストシーンなんて何度見ても泣けるのだ。

 ひとつのカウンターステアとして意図していない偶然だったけれどもナイスセレクションだった映画だ。今日は返しがてらまた新しい映画を借りてこよう。

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