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映画「華氏911」を見る

 話題の映画、華氏911を見た。
 「ボウリング・フォー・コロンバイン」で一躍有名になった、元祖突撃アポなし取材屋のマイケル・ムーア氏の最新作。
 非常に辛辣で、でも、真実と思われるところをえぐり取っていて、なかなかすごい映画だ。
 要するに、現在も進行中のイラク戦争は現ブッシュ大統領の持つ石油利権のために行われているという素朴な指摘を、ここまで大々的に恐れ知らずに明言しているところにこの映画のすごさがあろう。
 あと、その戦争は貧しい人々の犠牲の上に立っているという事実の指摘。

 どちらも、真実だと思う。

 経済学でローレンツ曲線とかジニ係数などを学んだ方ならすぐに分かると思う。とかく世の中は貧しいものにとって損である。それはこういう局面にも現れる。
 誰も死の危険のある軍隊なんて進んで入りたくもない。でも、お金がないから入るんだ。

 徴兵のない国に生まれてよかったと思うし、昨今はなんか徴兵制の新設なんかも議論されているようだが、これは決して通してはいけないものだろう。

 そんなことを考えさせられる、非常に深い映画。でも、単純に笑おうとか楽しもうと思って見に行く映画でもない。心して見なければ行けない映画だろう。

 

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