情報機器

 

 なんか、最近はさ、「情報機器」「すばやく情報をキャッチ」とかいうフレーズを良く聞きますよね。

 まあ、パソコンとかの売り込みにおいてもパソコン買って、インターネットをして情報をすばやくキャッチとかいう向きでアピールしている場合が多いですよね。携帯電話とかにおいても、携帯電話の音声を伝えるという以外に、今は付加機能に情報端末的なものを含めて、それを強調しつつiモードとかcdmaOneとか売り込みかけているよね。あとは、ポケベルでニュースがすばやく読めるとかスポーツの結果がすぐわかるとかで売り込みをかけているものもある。

 さて、情報情報と「情報」の二文字が氾濫しているんだけど・・・そんなに、情報って必要なのかな。僕は学生時代1人暮しをしていたけど、まあ、新聞は取っていたけど、面倒な時とか忙しい時とか単にかったるいときは読まずにさらのままごみ箱いきだったよね。でも、日々、学生として暮していくのに大した支障はなかったような気がするし、そうそう、1人暮しのいっちゃん始めのときは、新聞さえ取っておらず、なおかつ、テレビさえなかったような状態だったので、情報砂漠っていうかね(^-^)唯一の情報ソースがラジオだったりしてね(^-^)ほとんど、情報に関しては何十年も前の暮らしだったかもしれない・・・テレビ、洗濯機、冷蔵庫が三種の神器だった頃くらいね(^-^)。

 そんな情報砂漠でも、日々の学生生活を送っていくのに大した支障はなかったと思うし、まあ、新聞ったって一番役に立つなあと感じていたのは、日々のテレビ欄だったしね(^-^)冗談じゃなく(^-^)。新聞取るよりテレビ買ったのが先だったから、はじめはね、週刊テレビガイドみたいな雑誌を買って見てたのよ・・・一週間なりのテレビの番組評の載っている雑誌・・・それで足りると思うじゃない?(^-^)違うんですよー(^-^)例えば野球の延長とか急遽入る番組変更・・・そこらへんの番組変更に1週間なりの予定でしか書けない雑誌よりは新聞の方が柔軟に対応してくるのですよ(^-^)ほら好きなドラマとかビデオで予約していても、何かの時間変更でずれちゃったりしたりして、後ろが切れちゃったりしてクライマックスを見逃しちゃったりしたりしたらいやだしね(^-^)。たとえそれを見越して予定より前後を長くビデオ予約しておいても良いんだけど、なんだか不効率だしね、テープの長さも決まっているわけだし(^-^)。そんなことから、新聞とるようになって、その利便性を感じたのがテレビ欄だったという情けないお話なわけで(^-^)

 まあ、これは僕が単にものぐさで、そうだったのかなあなどとも思うけど・・・学生時代のある知人も新聞はとっているけどそのままごみ箱行きなんだ、という話しを私にしていたから、あながち私だけの話ではないなおかなとも思う。

 いまでこそ、こんな風にホームページをバリバリ作ったり、モバイルをするためノートパソコン買って旅先とか出先からホームページのメンテナンスをしたり、メールしたりと、普通の人とくらべればかなりのヘビーネットワーカーで、情報機器の最先端たるパソコンを使いこなしているように見えるけど・・・別に、そんなに特別に情報通になれたという気もしないしね(^-^)。もちろん、インターネットの使い方、ネットサーフィンの仕方にまだまだ未熟なものがあって、ネット上での情報収集能力がまだまだ低いのだろうと言われればそのとおりだと思いますけどね(^-^)。

 そうなんですよね・・・やっぱり、技術の進歩も確かに必要なのだけれど、そのぎじゅつんなりを使いこなす、習熟するということが重要だと思うんだよね。そういうことで、情報機器の最先進たるパソコンも持っただけでは情報収集能力が高まるわけではなくて、その機器を使いこなしてこそ情報機器も生きてくるんだろうね(^-^)。そう、要は機器の性能というより人々の機器への習熟度によって情報機器は進化を発揮するのでしょうね(^-^)。

 トフラーという学者さんは「第三の波」というベストセラーになった本を書いてそこで、農業革命、産業革命という第一、第二の波に次ぐ第三の波の時代として現代を位置付けているんですが、この情報機器が氾濫する第三の波の現代において、恋愛模様というのも変わるんでしょうかね。

 確かに、森田芳光監督の映画「ハル」でパソコン通信での恋愛が取り上げられて以来、「パソ婚」という言葉もできたりして、パソコン通信やインターネットなどのパソコンネットワークでのコミュニケーションにおける恋愛というのが注目されたりしてきているよね。最近でも「With Love」というインターネットを通じた恋愛模様を描いたドラマが高視聴率を挙げたりした。また、女性タレントの鈴木杏樹がいわゆる「パソ婚」をして話題になったこともありますよね。

 でもさ、パソコンネットワークを通じた恋愛というのが、こんな風に、ことさら、注目されているうちはまだまだ、パソコンネットワークにおける恋愛が一般的になったとは言えないと思う。やはり、まだまだ、ネットでの恋愛というのは特殊視されていることの証左だろうからね。

 ネットコミュニケーションにおける一形態であるネット恋愛が成熟し一般化していくには、パソコンの普及台数の増加、ネット人口の増加に加えて、そういったパソコンをはじめとする情報機器への人々の習熟というのが必要になると思う。

 前者の「パソコンの普及台数の増加、ネット人口の増加」に関しては、近年のパソコンの売れ行きの大幅な増加や現在('99.8)ネット人口が1700万人を超えたという調査結果などから問題なくクリアーされていることでしょうが、後者の情報機器への習熟となると・・・流行に乗ってパソコンは買ってみたものの、使いこなせずほこりをかぶり置き物状態になってしまっている家庭も多いとの話しを聞くところで、はなはだ心もとないですね(^-^)。

 まあ、今後においては世代の交代などもあり、「情報機器への習熟度」が高まり、「パソコンの普及台数の増加、ネット人口の増加」に追いついていくとは思われるのですが、そうやってネット恋愛が一般的になり、全盛になってきたところで、ネットによるコミュニケーションがデートなどの現実のコミュニケーションにとってかわってしまうのでしょうか?

 いろいろな考え方・推論があると思いますが、私はそうなるとは思いません。やはり、恋愛って会ってどきどきして何ぼの世界かなって直感的には思います。

 ネットは今後いかにマルティメディア化しても距離的・時間的なギャップを埋める便利な道具にこそなれ、あくまで道具ではないかなと・・・最近の情報機器の氾濫を見ながら思ったりしています。

 

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