恋愛バブル時代での苦労

この前実家に帰ったら「あなた自分でお嫁さん見つけられるの?」って母に問われたのだ。30を超して31、今年32を迎えんとしている息子を心配しての言葉だ。でも、どうとも答えようがないようね、もてない男的には(笑)

 しかしね、やっぱ時代がうまくないなぁという感じも受けている。僕という人間が時代に乗れていないということ。

 

 結局ね、考えみると今の時代は恋愛バブル時代だと思うわけよ。

 ほら、世に言うバブル時代ってさ、土地・マイホームが欲しい人がいっぱいいっぱい出てきて、でも、その需要に気前よく応じられるほど豊富に住宅資源がなかったところで、地価・住宅価値が暴騰したのがあのバブル時代の大きな特徴だったわけだ。

 結局、需要が盛り上がり、それほど供給がなかったところで、住宅資源の価値が暴騰し非常に手に入りにくくなったという状況。

 同じようなことが現代の恋愛事情でも言えると思うのだ。


 現代において男は世帯を持ち家を継いでいくものという慣習は根強く残りその点で結婚したい男性は多いわけだが、女性の方は経済的自立も進み結婚願望は薄くなってきた、そこで、結婚したい男性の数(需要)の割には女性の方がその需要を満たすほどの結婚したい女性の数は多くないところで、女性の価値が非常に高まるという現象。それがバブル的状況と酷似していると思うのだ。

 これは単純に理論上の机上の空論ではなく、私自身が出会い系サイトにチャレンジしている経験に基づいて出てきた考えでもある。

 みなさんも一度でも出会い系サイトにチャレンジされてみれば分かることである。まず、登録者を検索して、同年代同地域と条件を統一して比較すれば一目瞭然で男性の方が圧倒的に登録者が多いことが分かるし、実際にメールを出してみても男性から女性に送った場合は、ほとんど返事をいただけない場合が多い。

 私の書き方に問題があるのでは?という突っ込みもあるかもしれないが、コピーアンドペーストで紋切り型のメールを送っているのではなく、その人その人にあわせて一通一通手作りをしたメールを送っているが同じ状況であり、また、聞くところやはりそんなに簡単にレスがもらえるわけではないようである。

 「もてもて!!メール講座」(ハルキミキ著ミリオン出版/大洋図書 2003年5月初版 Amazonでの本紹介はこちら)(古本屋で売っていたのですかさずゲットした(^-^))では女性からいかにすれば返事がもらえるかのノウハウを女性作者が滔々と書き連ねている。要するに、それだけ今や女性から返事をもらうのは大変だということの表れであろう。

 そう、この点を見てみても恋愛における女性の価値が・・・すごく高まっているという感じを受けないだろうか?単純に今まで何十通、もしくは100通は超しているかもしれない・・・のメールを送り、あまり返事をもらえていない私のひがみからくるだけの話ではないことがおわかりいただけるであろう。

 もちろん、無料の出会い系サイトなどでは女性の方には何十通、何百通とメールが殺到するとのことも聞いているので、返事が出せないのも無理からぬ状況である。

 そのこと含めて、かのバブル期に地価や住宅価値の高騰によってなかなか住宅を取得しにくかったことに似て、恋愛において女性の価値がすごく高まり、男性としてはなかなか女性とお近づきになりにくい状況、まさしくバブル的状況ではないのだろうかと思うのである。

 さて、この恋愛バブルをもうひとつ支えるデータを提示しよう。

 国立社会保障・人口問題研究所が調べたデータに次のようなものがある。



 ここで分かるのが、結婚意思のある未婚者の中で、「ある程度の年齢までには結婚したい」という考え方は女性よりも男性の方が5%弱高く、「理想的な相手が見つかるまで結婚しなくてもかまわない」のは男性の方がやはり5%弱低いということ。

 要するに、男性の方がやや結婚したがっているなぁ、余裕がないなぁという感覚は持てる(この差が統計的に有意かどうかの検証は行っていないものの、印象は感じ取ってもらえよう)。反面、女性の方はやや余裕を持っているのではないだろうかという感覚も持てるのである。実際、先に語ったような、出会い系サイトでの経験からもそれはそうかもしれないなという感覚は偏見なしに思えるのである。

 以上のことから、現代は女性の価値が高騰している恋愛バブル時代だなぁと思うのである。

 そして、かのバブル時代・・・富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなりがちという特徴にも目を向けなければならないと思う。バブル期には土地を転がしたりマンションを建築して儲けた企業はいっぱいあったと思う。不動産業・建設業などは飛ぶ鳥を落とす勢いもあったかもしれない。その反面、バブル期に今思えば条件の悪い物件をかなりの高値で買ってしまって今そのローンが重くのしかかっている勤労者もいる。

 上記の例から見るように、おおむね、バブル期には富める者はますます富んでいき、貧しいものはますます貧しくなる傾向があると思う。

 この恋愛バブル期・・・もてない男は間違いなく貧しき者、プアサイドであるのである。だから苦しいなぁと思うわけである。

 これは単なる言い訳であろうか?

 みなさんにも問いたい根本的な問いである。

 恋愛においてプアサイド代表的な「もてない男」としては、この恋愛バブル時代をどう乗り切ればよいのだろうか?バブルはいつかははじけるものであるとの仮定において、今は事態を静観し、その機が来るのを待つのが賢明かもしれない。しかし、その機が来るのが30年後では、僕は60歳を超えてしまっている。

 さて、冒頭の母の「あなた自分でお嫁さん見つけられるの?」っていう問いには「恋愛バブル時代においてはかなりの困難が伴うと思慮されます」、そんな期待はずれの答えしか出せない。なんとかならないものだろうか・・・これは真剣に思う(このページでお嫁さん募集しようかしら・・・かなり真剣な話。もしご興味ある方は私あてメッセージにてご一報あれ)。

(2004.3.28)

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