レジに並んでふと思うこと

 スーパーのレジって不思議なもんで、女性がいっぱいである。女性専門職である必要はないのに、なぜか女性が多い。

 そして、多分、ひとり暮らしの彼女のいないシングルの男性にとっては、職場の同僚の女性や同級生の女性を除けば、もしかしたら一番多く接触する女性達はレジの女性達ということも多いかもしれない。

 となると、見るともなく見てしまい、あ、この人かわいいな♪って人も出てきたりして、毎日買物をしている中で進んでそのレジの人のところに並んじゃったりということも出てきたりするものだ。

 きれいな女性(ひと)だなって思っていたレジの女性が、ある時、子どもを連れて歩いているのを見かけてがっかり・・・なんてこともあったりね(僕も30代だから、同年配に見える場合その方がお母さんということは全然あり得るわけだけどね)。

 ま、そんなレジでね・・・

 317円の買物で、1017円を出して700円ちょうどのおつりにしたりということはみなさんもよくするかもしれないが、その時に17円がなくても、2円があれば、それを付け加えるといい、1002円みたいにね。

 ほら、引き算すると、685円という感じで、5円玉になって硬貨が必要以上に増えないで済む。ちょっと高等技術だと思っている。その場ですぐに暗算して一番硬貨の量が少なくなるように出すというお金出し技術。

 高等技術とか言って、実は僕は学生の頃、スーパーのレジのバイトをやったことがあって、その時の経験からなのだ。同僚のおばさんがお客にもう何円ない?と聞いていたりしたから、そこから学んだのだ。そしてレジ係というのは暗算も必要な技術として練習させられたりするものだ。

 というわけで、今日もその高等技術と勝手に自称してる必殺暗算をレジで駆使しているわけだが・・・たまに夢想してしまうこともある。

 「あ、この人すっごく知的なお金の出し方するわ、すてき♪」なんて思ってくれないかなって(笑)。

 30も過ぎた今、自慢している割には暗算も若い頃より回らなくなってきてつかえがちなこともあり、そんな衰えを感じつつ、結婚していても子どもがいてもおかしくない年代で恋の影さえ感じられない・・・仕事で疲れた足を引きずってレジで会計をすましつつ、ふと思ってしまうあり得ない夢。

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