三十路未婚はどうなのよ? 〜データで迫る30代未婚〜
僕は1972年生まれである。それはプロフィールにも書いたところであるが、私と同学年、つまり1972年4月から1973年3月生まれの方は、2003年度(2003年4月から2004年3月の間)に31才になるわけだ。
さて、まあ、僕の年までまだ結婚していないとなると、さすがにあせってきたりもするものだ。
彼女もいなくて「もてない男」なのに「もうそろそろしないとやばいのでは?」とか勝手に思っちゃったりもするし、そんな思いをふと漏らすと「男性ならまだまだ大丈夫でしょう」と言う声も聞こえてきたりしつつ・・・。
周りを見ても、確かに、結婚している同年配も多いが、していない同年配もたくさんいる、いったいどうなのだろうか?という思いはつのるものだ。
さて、そのような時には、周りがどうこう言うよりも、具体的にデータとしてはどうなっているのかということを調べるのが一番客観的な見解に行き着く道だ。
ということで、まずは同年配でどれくらいの未婚者がいるのかデータ的に調べることにしたわけで・・・。そう、国の調べているところで「国勢調査」を見てみたら、案の定あった。年齢別に細かく未婚者数を調べられていた。国勢調査は5年に一度、全国民対象に行われる全数調査だ。
現時点でまとまっているところで、平成12年度の国勢調査の結果が最新なのでそこから見てみたら・・・15歳以上の人口全体における未婚率(未婚者がその人口に占める割合(%)、未婚者数を人口数で除して100を乗じたもの)は男性31.8%で女性23.7%であった。これは15歳以上の全年代にまたがる未婚率である(15才未満は法的に当然結婚できる年齢ではない)。
さて、では、私が属する31才年代ではどうなのだろうか?国勢調査の年齢別未婚率の推移をグラフにまとめてみた。
31才の中で考えると未婚率は男性では45.9%、女性では29.1%ということだ。まぁ、僕と同じ31才未婚仲間は45.9%いるというわけで・・・あ、案外まだまだいるんだなと安心できる気分にはなれたね。同年代の半分くらいはまだまだ独身なんだと思えば、そんなあせる必要もなかろうということにもなる。
「男性ならまだまだ・・・」と30代前半が言われるのは、なるほど、データ的にも裏付けができたとも言えよう。
それに比して、女性の場合は、同じ31才でも29.1%だけとなると、これは3分の2以上が結婚してしまっているということになるわけで、これはむむぅ・・・という結果かもしれない。
しかし、男性もそんなにうかうかできるわけでもないのだ。というのも下の表を見て欲しい。グラフの元になったデータの抜き出しだが・・・
28〜39才未婚率推移(平成12年度国勢調査より) | ||
年齢 | 男 | 女 |
28 | 63.0% | 45.6% |
29 | 57.0% | 39.1% |
30〜34 | 42.9% | 26.6% |
30 | 51.5% | 33.6% |
31 | 45.9% | 29.1% |
32 | 41.7% | 25.5% |
33 | 38.0% | 22.7% |
34 | 35.2% | 20.2% |
35〜39 | 25.7% | 13.8% |
35 | 29.9% | 16.9% |
36 | 27.5% | 15.1% |
37 | 25.2% | 13.5% |
38 | 23.2% | 12.1% |
39 | 21.9% | 11.0% |
30才だと過半数が未婚であった(51.5%)のが、急に45.9%に落ち込むのが31才という年である。未婚者数が過半数割れをする初年度であるのだから・・・。そして、その後4年もすれば35才になり未婚率は29.9%となりもう3分の2以上は結婚している状態になるということだ。また全体平均31.8%も割ってしまうわけだ。31才から35才の間にどんどん結婚しているのが手に取るように分かる数字だ。
スピード結婚という場合もあろうが、結婚する場合はその前、数年間の付き合いを経る場合が多いことを考え合わせると、この31才にして、「もてない男」として語っているということは、実はやばいのかも・・・
こんな風にデータで客観的に自分の立場を見てみたところでホッとしたような、なんかやばいような気がしてきたような・・・
まことにビミョー
(2003.9.21)