前作、「もてない男的ディスカウント表示」
で、職場の机に立てかけている「さびしい独身男(婿入り可)」という札への反響が意外に大きいということは書いた。
したら、「こんな札かかげているとお世話しちゃうよ」といったマジ系反響まで出てきて、すこしあわててみた私(^-^)
だって、前作でも書いたけどあくまでジョーク性の強い掲示だったんだもの(^-^)
まあ、でも私も三十路(みそじ、30歳代)も近いので、それこそお見合いなんていうのも冗談ではない話なのかもしれないが、私自身の思いとしては、別に見合いまでして結婚したいわけでもないし、そもそも、誰かといっしょにやっていけるほどの準備もいまだできているとは思えないわけだが・・・
そしてなにより、お見合いという誰かに用意してもらった舞台では、自分の主体性が十分に発揮できていないと思う(そもそも相手選びから人任せの面が大きい)ので、そのような場で将来の伴侶を決めるというのは抵抗感があるのだ。
今現在はそう思っているのだが、まあ、客観的に見てお見合いという制度も悪いものではない・・なにより、身元がよく分かっているわけで、そこらへんから色々分かっていかなければならない恋愛と違って手間という点では効率のよいものであるというメリットは認めるところだ(^-^)
まあ、仮にこの私がお見合いなんてものをするとなるとどうなのだろうか、頭の中でシュミレートしてみると・・・
とりあえず、古典的定番として、ししおどしがカコーンと鳴っているような和室が舞台であろうか。
定番のご質問として真っ先に思い浮かぶのは、「ご趣味は?」ってところであろう。
自他ともに認める僕の趣味としては、「パソコン」「ホームページ」「ダンス」「旅」っていったところであろうか。このページをよくお読みいただいている諸氏にも大きくうなずいていただけるところかと思う。私のプロフィール
を見ていただいてもよくわかると思う。
まず、「パソコン」
僕:「パソコンいじるの結構好きでしてね、いや、別段ハードにはそんなに詳しい方ではないんですけど、この前、PC98用のCPUアクセラレーターをネットオークションで見つけちゃいましてねえ・・・これ結構速くなるんですよお・・・しかも、PC98系のパーツは今や製造中止が多くてあまりないんですけど、とうとう見つけちゃいましてねえ・・・(ぐふぐふ)」
相手:「はぁ〜・・・」
な〜んてヒートアップして語っている自分、そしてお相手にかなり引かれまくってしまっていることが容易に想像できるから、これはあまりよろしくないであろう。
次に「ホームページ」
僕:「いやー、実は自分のホームページ作りを一生懸命やっておりましてね・・・3年間で1万2千ヒットを達成しましてね、一日平均100ヒットってとこなんですが・・・」
相手:「なんていうページなんですか?」
僕:「もてない男の心の語りっていうんですけどね・・・」
相手:「も、もてない・・ですか?」
なんかこの時点でアウトっぽいね(^-^)別に恥じることをしているとは決して思わないし、中身もこんな感じでフツーのページなのだけど、見合いというコンサバな場で「もてない男の〜」なんて言うのは無用に風変わりな印象を与えることになりかねない(^-^)・・・でも、このページの愛読者諸氏にはよくわかっていただけよう・・このページ作りは私のライフワークといって差し支えないほどがんばっていることであることは正真正銘の事実なのだが(^-^)
じゃ、次、「ダンス」
相手:「私は日舞(にちぶ・・日本舞踊を指す)を少々」
僕:「踊りっすかあ・・・ぼかあゲーセンにあるダンスダンスレボリューション(DDR)・・・あれにはまりまくっちゃいましてね(^-^)ついでにストリートダンスとかも習いに行っちゃっいまして(^-^)」
うーん、これもDDRというのが少々オタクチックな雰囲気があり必ずしも好ましくないかもしれないなあ。相手が日舞なのにこっちがストリートダンスっていうのもアンバランスな感がある(^-^)
となると、ししおどしカコーンみたいな場でもっとも無難なのは「旅」であろうか。
僕:「趣味は旅でして・・・」
相手:「海外はどちらに行かれましたの?私はこの前グアムに行ってきましてよかったですよ」
僕:「初めて行ったのはロシアのサハリンでして・・ほら日本の最北端稚内のその先の島ですよ、昔の樺太・・・最北のその先がみたくて(^-^)それと、この前、八丈島行こうとしたら、船が接岸できなくて途中三宅島沖くらいで引返してきてね・・15時間くらい船に缶詰ですよ、ハハハ(^-^)」(語り番外編「もてない男、八丈島へ?」参照)
相手:「はぁ・・・」
やはりちょっと引かれていそうである(^-^)相手はグアムとかリゾートチックなことを言っているのに妙にサバイバルな私(^-^)こんな私だと新婚旅行は「真冬のアラスカにオーロラ見にいきましょう・・いやー、一生に一度はオーロラいっとかないと」とかマジで言いそうだと思われてしまうかもね(^-^)
まあ、こんな風に考えてくると、お見合いの席での「ご趣味は?」の問いには
「ええ、旅が好きで、日本全国回っています。印象に残ったのは宮城県の松島ですかね・・松雄芭蕉が俳句を詠むのがよくわかる風光明媚な場所でしたね。ええ、パソコンもやりますよ、このIT時代、パソコンは必須ですからね。」
とかすごく一般受けする教科書どおりの答えになるのかもしれない。確かにウソは言っていないんだけど、どうも、僕の内面を100%打ち出しているとは言いがたい発言と言わざるをえない、そう、着飾った答えである。前述のボツ出ししてきた答えの方がより自分の内面を隠さずさらけ出した率直な答えと言えよう(^-^)
でも、相手の女性が同様の問いに仮に「趣味は日舞で、休日は美術館で印象派の絵画鑑賞、そして、料理が大好き」とかいう答えをしたら・・やっぱりそれはウソではないにしても着飾った答えだなあと思わざるをえないのも事実だ。
もし、今後もっと年齢を重ねて焦りもでてきたりして、僕がお見合いというものをしたくなったとしても、決してこのような教科書どおりの飾り合いみたいな会話はしたくないものだ・・それなりにお互いに率直に話をできるものにしたいし・・少なくとも僕は僕の情報を率直に、そう、前述のボツ出し発言のように公開するであろう(^-^)・・・そこで引かれてしまったら?それはそれでいいではないか・・後で分かるよりいいではないか(^-^)
お見合いというのがあまり冗談で語れなくなったと思う今日この頃、それについて考えてみた結果である(^-^)
(2001.5.13)
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