デジタリアンの恋


 
 食欲という欲求を主にベジタブル(野菜)で満たしている人をベジタリアンというが・・・情報収集欲・知識欲といったものを主にデジタルメディアで満たしている人を、ここではデジタリアンと呼びたいと思う。

 さて、私はデジタリアンか?というと・・・実は自分ではそうではないのではないかと思っている。
 毎日、何時間かはネットを見ることに費やし、このようなホームページをつくることをライフワークにしていて、ノートPCやWinCE機といったデジタルメディアを携帯していることも多いといったように、デジタルにおぼれきっている私であるが・・・でも、真のデジタリアンではないと感じているのである。

 それを端的に表すことは、やはり、アサヒ・コムを見るよりも朝日新聞を見るほうが落ち着くということである。以前、札幌で一人暮らしをしていた時など、ホームページを作り始めたのもその頃だし、それなりのヘビーネットユーザーではあったけれどい、やっぱネットでニュースを知ろうというよりは、地元STVをかけたり、北海道新聞をコンビニに買いに出たりしていたからね(^-^)

 僕は今27歳だけど、僕の学生時代はあまりインターネットは一般的ではなく、主に紙メディアから勉強したわけで・・・そんなことから紙メディアへの絶対的とも言える信頼感があるわけで・・・それが新聞のような紙メディアだと落ち着くということにつながると思う。そんな意味から、私は自分のことを真のデジタリアンとは言えないと思うし、まだまだアナログチックな面を多く持つと思う。

 でも、まあ、インターネットがご覧のように急速な普及を遂げている今日このごろ、これからの若い人たちには真の意味でのデジタリアン的な人が多くなってくるのではないかと思う。小学校でもパソコンをおいて、生徒たちがホームページを作ったという話は、以前はけっこう雑誌にも紹介されていたが、今ではそんなに珍しくもなくニュースにもならないものと見えて、姿を消した感もあり・・・そういうことはあたりまえのことになりつつある感もあるし、家庭へのネット普及率が急上昇中なこともご存知の通りで、そういった環境はデジタリアンを醸成する格好の環境ではなかろうか。

 情報収集の有効な手段として爆発的な人気を呼んだインターネットであるが、いまや、コミュニケーションの場としてもネットが人気を博しているのは周知の事実であろう。数あるパソコン雑誌を眺めてみて毎週必ずどこかの雑誌は「出合いの場」としてのインターネットを取り上げているとは言えないだろうか?パソコン雑誌に限らず、その他ファッション誌などでも「出合いの場」としてのインターネットが特集を組まれているのをよく見かける。
 
 そのような中で、真のデジタリアンの恋愛模様ってどうなるのだろうかと思うことがある。

 私のようなアナログ的感覚の残る者にとっては、出合いのきっかけはネットであっても、実際に会ってなんぼの世界かなと思うのだけれど、デジタル技術が進歩すれば会って話すのと同じくらいの情報がネットでのやりとりでも得られるようになるであろう。

 いや、現在でも可能なのかもしれない・・・たとえば、マイクロソフトのネットミーティングというソフトは普及しているインターネットテレビ電話ソフトですがそれを使えば会ってはなすことが実際できる。ただ相当マシンのパワーが必要なようですし良質な回線状況が必要だなようだというネックはあるものの・・・それも技術の進歩が解決する問題であろう。

 また、現在であっても、事実、このホームページで私の相当な部分が分かるのではないだろうか?このサイトは文章中心ではありますが、プロフィールでは私の写真画像が何枚かスライド形式でおいてありますし、部屋での私の姿が映るライブカメラ(もてない男ライブ 〜今そこにあるもてない男〜 )も見ることが出来ますし、MPEG動画で私の踊っている姿(もてない男の心の語り the Movie)も公開していますから、大体、私の姿かたち・動きまで分かりますよね。また、私の肉声ももてない男の心の語り TVで聞くことができますし・・・大体、会ってわかるくらいのことは公開されているかもしれない。

 さて、それ十分だと思いますか?それとも実際会って聞いてみたい部分とかってありますか?

 まあ、たとえを変えて、ネットショッピングをするとして、たとえばパソコンでもよいですが・・最近はDELLとかSOTECとかインターネット直販がはやりですが、まあ、そのサイトで見て分かるくらいの情報は十分に供給されていますよね・・でも実際にその商品を見てから購入を決めたいと思いますか?それとも、実際に見なくても購入を決断できますか?

 まあね、やっぱ、実際に会って聞いてみたいこともあるし、見てから購入を決めたいと思う方が現時点では多いと思うのですよ。というのも、20歳を超える現在の主なネットの使用層の多くが、私と同じように知識欲の多くの部分を紙メディアで満たしてきておりアナログ的思考がかなり残っていると思われるからです。

 しかし、これから増えてくるであろうと推測した真の意味でのデジタリアンの方たちは、デジタルメディアからの情報だけで決断できるのではないでしょうか?たとえばネットショッピングであればショールームに行くことなく、ためらいなく、購入する・「カゴに入れる」ボタンを押せるのではないでしょうか?

 そういうデジタリアン世代にとって恋愛ってどうなるのでしょうか?一回も会うことなくデジタルメディアでのやりとりだけで、ステディになることを決断する、果てには、結婚さえ決断できるようになるのでしょうか?

 そこらへんは、非常に興味深いところですよね。ネットの技術の進歩がどのように恋愛というコミュニケーションの極地とも言うべきところに影響を与えていくか。みなさんどう思われますか?

 まあ、私は、そろそろパソコン買い換えようとインターネット直販サイト「エプソン・ダイレクト」など興味を持っていますが・・やっぱ、秋葉原のショールーム行ってしまいそうだな・・・アナログ的〜♪

 

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