1. まずは温泉へ
そう、とりあえずは温泉に向かったのだ・・思えば何で僕はこんなに温泉好きになってしまったのだろうかとさえ自分でも不思議に思うほど、なにかっちゅーと、温泉に行っている。八丈島の温泉しかり、昨年は21世紀は札幌で迎えたが、それにしたって、豊平峡温泉という温泉に入りに行ったからだ。関東にいるときだって、なにかに疲れると、東京大田区の平和島クアハウスという温泉に足を向ける。 そう、やっぱ疲れているんだよ・・・残業も多かったしなあ、そのほかいろいろな気苦労だって・・・だからこそ、温泉に行くのだ。 そういう時はできるだけひなびた温泉がよい。あまりに騒々しい温泉街だったりすると、神経が休まらないものだ。 ということで、それこそ、出発3日前に飛び込んだのがJTB・・はっきり言って今まで旅行会社というものは使ったことがなかった・・・直前だろうがなんだろうが自分で調べて手配していたが、今回は3連休ということもありなかなか見つからなかったので、JTBに駆け込んだわけだ(^-^) さすが、"餅は餅屋"というところで手際よく決まった・・・そう、東北近辺で今からでも予約できる宿をお願いと頼んだらディスプレイを見ながらJTBのきれいなお姉さん(いつも思うんだけどJTBの社員の女性はきれいな方が多いと思う)がぱきぱきと端末を操り空き情報を提供してくれる。「作並はどう?秋保はどう?」などと、まあ、東北には詳しい僕のネイティブチックな注文にもさらさらと理解してくれて、空き情報を見てくれるがなかなか空いていない。そして、出てきた、山形の肘折温泉というところ・・・うーん、聞いたことはないけどなどと思っていたものの、お姉さんの「ここも結構いい所ですよね」という言葉に即断・・・その場で即金で払って予約したところであったが・・そしたら、残りの現金が1円しかないというみすぼらしい事態(そしてある意味危機一髪の状態)になり、職場の先輩からお金を借りたなんていう笑い話も作ってしまった(^-^)まあ、でも、多少手数料を取られるものの、このように旅行会社を通すのも快適でよいなと見直したものであった。 その肘折温泉・・・山形新幹線の終点、新庄からさらに車で1時間ほど入った今の時期は雪深い秘境の温泉である。 なんて格好いいこと言いつつ、どうも、東京近辺のカップルであふれ返る街から避難して疎開してきたさびしい男というネガティブイメージも付きまとってしまうのはしょうがないところか(^-^) でも、肘折温泉・・・本当に雪深く、その雪を見ながらの露天風呂なんて最高のものだったよ(^-^)
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2. ウイスキー工場に行く
温泉を堪能した翌日はウイスキー工場を目指す・・・そう、最近私はウイスキーが大好きである。北海道は余市(小樽の近くですな)のニッカウヰスキーの工場に行ってそこで原酒というものに触れて以来ウイスキーのとりこである。そのニッカウヰスキーのもう一つの工場が宮城県は仙台市の作並温泉の近くにあるのだ。実はここは昔仙台に住んでいた頃行ったことはあるのだが、ウイスキーに目覚めてからどうしてももう一度行きたかったところなのだ(^-^) しかも、肘折温泉の最寄駅新庄駅から作並温泉まではバスが出ているという・・・そして年内の工場見学の最終日は今日23日であるということも事前にメールして聞いておいたところである。ということで、肘折温泉から降りてきたその足で、作並温泉までのバスに乗っていく・・・1時間40分・・ひたすら山の中を走っていくバスである。でも、すごく安いのでうれしい(^-^) でも、ひとつ不安があった・・・作並温泉からニッカウヰスキーの工場まではかなり距離があることは知っていたから・・・そこをどうしようかということである。しかも、見学締切時間は15:30分と14:40作並着のバスのことを勘案するとなかなかミッションインポッシブルなぎりぎりの時間(^-^)だから山形交通の営業所に行って、そこらへんを尋ねてみると、ま、作並温泉からニッカウヰスキーの工場までは仙台市営バスが"どんどん"でているからという営業所のオヤジさんの言葉・・・ そうかあと思いつつ、作並温泉で降りてみると・・・市営バスは1時間1本ではないか(^-^)これはさすがに"どんどん"とは言いがたいだろ、と突っ込みを入れてみるが、それは都会的感覚であって、こちら地方ではどんどんなのかなあなどと思いつつ、ちょうどおりよくバスが来て、ニッカウヰスキー工場着がちょうど15:15、最終見学に間に合ったのであった(^-^) 最終見学は神奈川県から来た大津様(とアナウンスされた私(^-^))と栃木県から来たカップル様でちょっと、こんな山奥にまで来てカップルから逃れきれなかったのはちょっと残念である(^-^) まあ、4時半まで開いていて、見学のあと試飲なわけであるが、試飲をしている間になんか掃除とか始められてしまってちょっと決まりが悪かったところであるが、どうせお土産をたんと購入するのであるからとゆっくりと試飲に興じる私(^-^) 原酒とかいろいろ8千円近く買ってあげたからいいでしょ♪ 結構見事なウイスキー工場である。でも、ニッカウヰスキーで言えば、この作並と北海道余市、サントリーで行ったことがあるのは山梨県白州工場であるが、いずれも交通の便はかなり悪いところにあるのであるが・・・その分行った甲斐が感じられるものである(^-^)立派な工場であった(^-^)
これで、あとはサントリーの山崎工場(京都府)に行けば日本の主要なウイスキー工場はクリアーである・・ウイスキー党としてはレベルアップするかもしれない、新たな呪文とか使えるようになったりしてね(^-^) |
3. 山形市の夜は早い
ウイスキー工場の見学を終えた後、山形駅に出る。肘折温泉のような秘境から、今夜は山形は山形市に宿をとってみると・・・関東に比べれば、都会さはまったく見劣りするものの、秘境から出てきた私にとってはすっごく都会に思える。 ということで、宿に入ってからゆっくりして、午後9時過ぎに夕食を取りに外出した・・・そう、東京なんかであれば午後9時過ぎに夕食を取る場所とかは山ほどある。 しかし、ここ山形市では中心地であっても午後9時を過ぎるとかなり寝静まった気分だ。開いていてもモスバーガーとか・・・開いていても飲み屋やバーで、それらにしてもさほど数も多くない・・・そう今日はあまり飲みたい気分でもないので、ふつーに食事がしたいのだが、そういう場所はあまりない。うーん、仙台とか札幌とかに住んできたが、午後9時過ぎてもいろいろ開いていたし少なくともそれくらいの時間に開いているラーメン屋とかもあった。県庁所在地にしてはとても夜が早いなあという印象。 ほら、イブ前夜なのにさ(^-^)東京とかでは、多分、3連休中日、幸せなカップルがこの時間にはまだまだ夜はこれからと闊歩していように。そんな意味では、さびしい僕的にはこの山形市でイブ前夜を過ごせたのは幸運だったのかもしれないが・・・夕飯スポットがないのはあまり幸運とはいえない(^-^) 結局、モスバーガーで飯を夕食を済ませたのだが・・・ そういえば、仙台に住んでいた時に山形市出身の知人の女性に、どうして仙台に出てきたんだい?山形でもよかんべ?と問うた時、「(県庁所在地の)山形市でも、午後9時過ぎればシーンとしてるんよ」といった旨のことを言われたことを思い出した。なるほど、若い身ではこの夜の早さは少し遊び足りない感覚かなあといまさら思い返し納得してみた。 8年もしてから実証された発言(^-^) |
4. そして心のふるさと仙台へ
ということで、山形で目覚めた朝・・・まずは、文翔館という、旧県庁の建物を見学し、山形の歴史やその他のことを学ぶ。
そのあと、山形市から仙台市に向かう途中にある山寺に出かけるわけであるが・・・山寺というのは立石寺とも言われるお寺で、俳人の松尾芭蕉の「閑かさや、岩にしみいる、蝉の声」という句の舞台として有名なところである(この句はご存知の方も多いでしょう(^-^)) まあ、山肌にへばりつくようにあるお寺でそれが"山寺"たるゆえんなわけであるが、まあ、こんな冬は雪が積もっているわけで、階段を登るのも一苦労、滑ったりするからね・・・降りるのももっと大変みたいな感じであった・・・ここを登るのは初めてではないが・・冬に来たのははじめてであったので戸惑いつつ苦労して登る。 苦労しただけに雪景色の風景も絶景でなかなかよかったっす(^-^) でも本当に、怪我しないで降りてこれてよかった(^-^) そんな久々の肉体疲労を抱えつつ、仙台へ向かう・・・そう仙台は以前住んでいたこともある心のふるさとである(^-^) そして、僕は仙台の街に来た・・東北随一の大都会の仙台である・・当然イブの今日、街は大賑わいである。 そして、夜は友人とランデブーして飲みに行ったわけであるが、ま、その友人の性別はあえてつまびらかにしないでおきましょう(^-^) そうそう、仙台は光のページェントという全国に誇るイルミネーションがありますな・・・とってもきれいですよ♪だって、杜の都仙台ですから、街路樹の立派さも数もピカイチですからイルミネーションにするとどこにもひけを取りませんですだよ♪ |
5. 餃子でしめる
さて、クリスマス東北旅行も今日25日で最後である。ということで、栃木県は宇都宮で餃子を食べてきた。 宇都宮は栃木県の県庁所在地であるとともに、餃子の街として売出しをかけているところであり・・・そのことを思い出して途中下車することにしたのだ。 餃子はなかなか美味しい・・そう、僕は餃子も大好きなのである。2軒食べ歩いて幸せ(^-^)計24個くらい餃子を食べまくった勘定だ(^-^) ところで、デパートのトイレの個室で大用を足していると、隣の個室から若者が携帯電話で話す声が聞こえる・・聞くともなく聞いてしまうと、彼女にブランド品のプレゼントを買おうとしたがバイト代だけでは足りないのでお金を貸してくれという無心の電話らしい。いかにもクリスマスらしい話題だし、いい話だなあと感心しきり。餃子で腹も膨れ心ホットな僕はひそかにその若者を応援していた・・・ガンバレー♪ ちなみにお金は借りれることになったらしい・・めでたしである(^-^) 餃子はとてもとても美味しかったですよ♪ |
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